「不正改造車を排除する運動」強化月間

第1.目的

  我が国の自動車保有台数は、令和3年12月末現在で8千万台を超えており、自動車は国民生活にとって欠かすことのできない移動・輸送手段となっている。一方、昨年の交通事故による死者数は 2,636人、負傷者数は約36万人と、依然として多くの方が事故の被害に遭われている。また、我が国の大気環境については、二酸化窒素(N02)や二酸化硫黄(S02)等の環境基準が達成されていない地域が一部残っており、自動車交通騒音に係る環境についても、未だ多くの苦情が寄せられている状況にある。
  このような状況にあって、暴走行為、過積載等を目的とした不正改造を施した自動車は、安全を脅かし道路交通の秩序を乱すとともに、排出ガスによる大気汚染、騒音等の環境悪化の要因となっていることから、社会的にその排除が強く求められている。
  しかし現状としては、マイカーに改造を施したことにより保安基準に不適合となったもののその認識のないまま運行の用に供している自動車使用者、車検時には保安基準に適合させつつ車検後に不正改造を行う施工事業者、更にはそのような不正改造車について検査での合格を強要する悪質な事業者がいる状況となっている。
  このため、自動車関係団体等の協力を得つつ、「不正改造車を排除する運動」 を全国的に展開し国民の不正改造排除の意識を高めることにより、車両の安全確保 ・環境保全を図り、ひいては国民の安全・安心の確保を確実に実現する。その際、「自動車点検整備推進運動」など他の運動等との連携を図っていく。

                  

第2.不正改造排除項目

 1. 重点排除項目  

  (1)タイヤ及びホイール (回転部分) の車体外へのはみ出し 
  (2)灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け並びに保安基準上、装備が義務化されている灯火器
         (例:側面方向指示器)の取外し
  (3前面ガラス並びに運転者席及び助手席の窓ガラスへの着色フィルム等の貼付
    (貼付状態で可視光線透過率 70%未満)
  (4)マフラーの切断・取外し及び騒音低減機構を容易に取外せる等の基準不適合マフラーの装着
  (5)大型貨物自動車の速度抑制装置の取外し、解除又は不正な改造、変更等

 2:基本排除項目

  (1)直前直左の周辺状況を確認するための鏡、又はカメラ及び画像表示装置の取外し
  (2) 前面ガラスへの装飾板の装着
  (3)土砂等を運搬するダンプ車の荷台にさし枠の取付け及びリアバンパ (突入防止装置) の切断・取外し            
  (4)基準外のウイング (エア・スポイラ) の取付け
  (5)シートベルト警報装置を解除する用品等の取付け
  (6)不正な二次架装

 

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