安全安心なクルマ社会をめざして (一社)福島県自家用自動車協会


1.目的
 
 我が国の自動車保有台数は、平成2912月末現在で8,195万台を超えており、自動車が国民生活にとって欠かすことのできない移動・輸送手段となっている。一方、昨年の交通事故による死者数も3,694人、負傷者数は58万と減少しているものの依然として多くの方が被害に遭われている厳しい状況が続いている。また、負傷者の中には、本人と家族の人生を一変させるほどの重度の後遺障害を負う人もなお多い状況である。

 さらに、我が国の大気環境については、近年環境基準の達成状況に改善傾向がみられるものの、二酸化窒素(NO2)及び浮遊粒子状物質(SPM)の環境基準が達成されていない地域が依然として残っている状況にある。

 自動車交通騒音に係る環境基準達成状況についても、近年、全体としては緩やかな改善傾向であるものの、幹線道路に近接する空間においては改善すべき余地が依然として大きく、未だ苦情も寄せられている状況にある。

 このような状況の中、暴走行為、過積載等を目的とした不正改造車については、安全を脅かし道路交通の秩序を乱すとともに、排出ガスによる大気汚染、騒音等の環境悪化の要因となっていることから、社会的にもその排除が強く求められている。

 特に部品の取付けや取外しによって保安基準に適合しなくなっても、違法であるとの認識のないままに改造を行っている自動車使用者や、その意を受けて車検時には基準適合していても車検後に部品の取付けや取外しをする不正改造や検査での合格を強要する悪質な事業者もいる状況である。また、平成29年2月15日、京都府警において、速度抑制装置の不正改造をほう助したとして、速度抑制装置の改変を行う部品を販売した被疑者を逮捕した事案や同年11月15日、千葉県警がシートベルト警報装置の不正改造として、シートベルト警報装置を解除する用品を使用していた被疑者を逮捕した事案も発生している。

 このため、「不正改造車を排除する運動」を全国的に展開することにより、不正改造についての認知度を高め、車両の安全確保・環境保全を図ることにより、国民の安全・安心の確保を確実に実現する。

                  

 

2.実施期間
 
 「不正改造車を排除する運動」は、年間を通じた運動とするが、平成3061日(金)から630日(土)までの1ヶ月間を「不正改造車排除強化月間」(以下「強化月間」という。)とし、特に重点をおいて運動を実施する。

 
3.実施事項
 
 1) 重点排除項目

  (1)マフラーの切断・取外し及び騒音低減機構を容易に取り外せる等の基準不適合マフラー装着

  (2)タイヤ及びホイール(回転部品)の車体外へのはみ出し

  (3)大型貨物自動車の速度抑制装置の取外し、解除又は不正改造、変更等

  (4)シートベルト警報装置を解除する用品等の取付け
 
 2)基本排除項目

  (1)前面ガラス並びに運転者席及び助手席の窓ガラスへの着色フィルム等の貼付

   (貼付状態で可視光線透過率70%未満)

  (2)前面ガラスへの装飾板の装着

  (3)直前直左の周辺状況を確認するための鏡、又はカメラ及び画像表示装置の取外し            

  (4)灯光の色が不適切な灯火器及び回転灯等の取付け並びに保安基準上、装備が義務化されている

    灯火機(例:側面方向指示器)の取外し

  (5)土砂等を運搬するダンプ車の荷台にさし枠の取付け及びリアバンパ(突入防止装置)の切断・取外し

  (6)基準外のウイング(エア・スポイラ)の取付け

  (7)不正な二次架装

  (8)ディーゼル黒煙を悪化させる燃料噴射ポンプの封印の取外し

  (9)不正軽燃料の使用
 
 3)重点実施事項

  (1)不正改造車の排除のための啓発等

   ①自動車使用者への啓発

   ②アンケート調査の実施

   ③整備事業者等による適正な整備・改造の推進

  (2)不正改造車の排除のための情報収集等

   ①迷惑改造車・迷惑黒煙相談窓口(不正改造車・黒鉛110番)の設置・情報収集の充実

   ②不正改造車(疑わしい車両も含む。)の自動車使用者に対する警告ハガキの送付

  (3)不正改造車の排除のための取締り等

   ①街頭検査の実施

   ②構内検査の実施

   ③不正改造等に対する報告徴収及び立入検査